谷村新司の代表曲のひとつである「サライ」は毎年24時間テレビの終盤に流れる曲として有名です。
しかし、なかには「サライ」ってそもそもなんだ?と気になる人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、「サライ」の本当の意味をはじめ、語源に関しても解説します!
あの曲累計で何十回と聞いていますけど、確かに「サライってなんやねん」という感じですよね…。
「サライ」の本当の意味とは
「サライ」という言葉は、日本では特に24時間テレビのテーマソングとして知られています。
しかし、この言葉の本当の意味や起源についてはあまり知られていません。実際に、サライの本当の意味について疑問を持つ人も多くいます。
以下では、その「サライ」の起源についても探っていきます。
サライの本当の意味
「サライ」は、もともとペルシャ語(イランの公用語であるペルシア語)に由来する言葉で、文字「館」や「邸宅」「家」を意味します。
古代ペルシャでは、旅人が休憩や宿泊をするための大きな建物を「サライ」と呼んでいました。
これらの施設は、交易路に沿って設置され、旅人や商人のための重要なインフラとして機能していました。
実際に、楽曲のサライでは「楽曲テーマのひとつである、心のふるさと」との結びつきがある、との発言もされていました。
سرا(サラー)という言葉があって、家という意味はあるが、日常生活でほとんど使わず詩的な意味があるという情報も見つけられました。
ペルシャ語におけるサライの意味
ペルシャ語での「サライ(سراي)」の意味は、基本的に「家」や「館」を指します。
しかし、特に「キャラバンサライ(کاروانسراي)」として知られる、交易や旅の宿泊施設を意味することが多いです。
キャラバンサライは、商人や旅人が安全に休息できる場所として重要な役割を果たしており、中東や中央アジアの交易ルート沿いに多数存在していました。
「サライ」はペルシャ語じゃない??
「サライ」という言葉は、ペルシャ語以外の言語や文化にも影響を与えています。
例えば、トルコ語の「サライ(saray)」は、同様に「宮殿」や「大邸宅」を意味します。これは、オスマン帝国時代にペルシャ文化が広がった結果です。
また、日本でも「サライ」という言葉は、前述のように24時間テレビのテーマソングや一部の地名として知られていますが、これらはペルシャ語の意味とは異なり、特定の文脈で使用されています。
「サライ」という言葉は、多くの人がペルシャ語に由来すると考えていますが、実際にはトルコ語に起源があるとされている説もあるようです。
一方で、上記で紹介しました、ペルシャ語にも「sarāy(سراي)」という似た言葉があり、こちらも「館」や「大邸宅」を意味します。
このため、混同されることが多いですが、元々はトルコ語の「saray」から派生した言葉と考えられています。
トルコ語の「saray」はオスマン帝国時代に特に広まり、オスマン帝国の宮殿を指す言葉として使われました。つまり、「サライ」はペルシャ語ではなく、トルコ語に由来する言葉で、後にペルシャ語や他の言語にも影響を与えたという背景があります。
サライの本当の意味まとめ
ここまで、サライの本当の意味などについて解説しました。
「サライ」という言葉は、もともとペルシャ語で「館」や「邸宅」を意味し、特にキャラバンサライとして商人や旅人の宿泊施設を指していました。
ペルシャ語以外の文化にも影響を与えたこの言葉は、巡り巡って、「サライ」という有名な曲に辿り着いたんですね…。
谷村新司さんは2023年8月に亡くなられているということなので、真偽はどうなのか、もう少し情報があれば聞いてみたかったですね…厳しいですが。